多肉植物はお手入れが簡単だから初心者でも育てやすいって聞いたけどほんと?
↑はい、ほんとです!
多肉植物は基本的に他の植物よりも丈夫でお手入れも少なく済み、花のようにすぐ枯れる心配もありません。
何故なら、多肉植物は乾燥や寒暖差に強いからなんです。 皆さんが良く知る【サボテン】も多肉植物の一種でして、丈夫なイメージは持てますよね。
ただ、適当に育てるとどうしても枯らすのも早くなり失敗してしまいます。
そこで、この記事では初心者向けに水やりや植え替えなど育て方・お手入れのコツを紹介していきます。
- 多肉植物のお手入れのコツと基本
- 生育タイプ別、多肉植物の育て方
- 多肉植物の鉢と土
- 多肉植物の植え替えのタイミング
多肉植物ってどんな植物?特性を知っておこう!

冒頭でも書きましたが、多肉植物の中で1番特徴をイメージしやすいのが【サボテン】でしょう。
サボテンは日差しが強く、乾燥した台地で育っているイメージがありますよね。砂漠にポツンといるところは想像に易いはず。
つまり、生まれた環境を考えると「乾燥や寒暖に強く湿気に弱い」のがわかります。
これは、他の多肉植物も言えることでして、基本的に多肉植物は太陽が好きで、自らの体に水をたっぷりと蓄えています。
太陽が好きで水を蓄えられる植物だということをまず覚えておいてください。
この特性を知らず、他の植物と同様に水をたっぷりあげてしまうことで根腐れを起こして枯らしてしまう失敗が1番多いんです。
多肉植物は3つの生育タイプに分類される
多肉植物は「春秋型」「夏型」「冬型」の3つの生育タイプに分類されます。
※ただし、サボテンはこの限りではありません。
ここでは、それぞれの生育タイプの特徴と育て方について知っていきましょう。
春秋型の特徴について

【春秋型】は、春と秋に成長する多肉植物で、夏になると成長はゆっくりに。冬は休眠します。
日当たり | 春秋 : 日当たり、風通りがよく雨が当たらない場所 夏 : 直射日光を避ける 冬 : 室内で日当たりの良い場所へ |
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水やり | 春秋 : 土が乾いたら水をたっぷりあげる 夏 : 土が乾いたら湿らせる程度で月に1、2回程度 冬 : 土が乾いたら湿らせる程度で月に1、2回程度 |
ハオルチア | エケベリア |
セダム | センペルビウム |
パキフィツム | 春秋型クラッスラ |
夏型の特徴について

【夏型】は夏に成長する多肉植物で、春秋は成長がゆっくりに。冬は休眠します。
日当たり | 春秋 : 日当たり、風通りがよく雨が当たらない場所 夏 : 直射日光を避ける 冬 : 室内で日当たりの良い場所へ |
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水やり | 4月~10月 : 土が乾いたら水をたっぷりあげる 11月~3月 : 土が乾いたら湿らせる程度で月に1、2回程度 |
アロエ | アガベ |
カランコエ | 夏型クラッスラ |
ユーフォルビア | サンセベリア |
冬型の特徴について

【冬型】は冬に成長する多肉植物で、春秋は成長がゆっくりに。夏は休眠します。
日当たり | 春秋 : 直射日光を避け、明るい日陰で 夏 : 暑さや蒸れを避けて除湿を効かす 冬 : 室内で日当たりの良い場所へ |
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水やり | 9月~5月 : 土が乾いたら水をたっぷりあげる 6月~8月 : 土が乾いたら湿らせる程度で月に1、2回程度 |
アルギロデルマ | アエオニウム |
リトープス | オトンナ |
コノフィツム | プレイオスピロス |
多肉植物の鉢と土の選び方
多肉植物の鉢について

多肉植物の鉢選びのポイントは3つ!
- 鉢の底に穴が空いているものを選ぶ
- 育てる多肉に合わせたサイズの鉢を選ぶ
- 通気性の良い素材の鉢を選ぶ
それでは、上記3つのポイントについて解説していきます。
多肉は、乾燥には強いものの湿気には弱いという特徴があるため、基本的に底に穴が空いている鉢がベターです。穴が空いていると水はけがよくなりますからね。
底に穴が空いているため、目の細かいネットを置いてあげましょう。
サイズ感も重要で、多肉と比べて大きい鉢を使ってしまうと「土の保水力」が強まってしまうため、水はけが悪くなり枯れてしまいやすいです。
後々大きくなるからと言って最初から大きなサイズの鉢を用意するのではなく、現状の多肉に合った鉢を用意してあげることが必要です。
次に通気性の良い素材の鉢を選ぶについてですが、一番適しているのは【素焼き鉢】です。通気性・水はけも良く価格も安価ですので、初心者の人は素焼き鉢を選べば間違いなし。
逆に、プラスチックやガラス、金属の鉢はあまりおすすめしません。これは素焼き鉢とは逆で通気性・水はけがよくないためです。
多肉植物の土について

多肉植物は【多肉植物専用の土】が販売されています。
野菜や果物、他の園芸などと土は違うことを覚えておきましょう。
多肉にとって土は育てるのに非常に重要なポイントでして、多肉植物専用の土は「水はけが良い配合」がされているんです。
ここまでに何度か書いてきましたが、多肉は水はけが大事ですので、他の土を使うと失敗のリスクがグッとあがります。
慣れてきたら自分でブレンド配合した土を使って育てるのも良いですね!
多肉植物の植え替えのタイミング
多肉植物は何故植え替えが必要なのか
多肉植物を育て始めた人にとっては必要ありませんが、これから長く育てていくと多肉を違う鉢に引っ越しをしなければいけないタイミングがきます。
多肉が大きくになるにつれ、根も鉢中に張っていきます。そこで起きるのが「根詰まり」です。
この根詰まりと、長く放置して状態の悪くなった土が多肉の成長に大きな悪影響を及ぼします。
どんなことが起こるかと言うと、水はけが悪くなり枯れやすくなる。また、病気にもかかりやすい状態になってしまいます。
そのため、しばらく育てたら植え替えの作業は必須になります。
多肉ちゃんが枯れるのは嫌ですよね… 植え替えはどのタイミングですればいいのでしょうか。
多肉植物の植え替えのタイミングとは
植え替えのタイミングは多肉植物を観察すれば一目でわかります!
わかりやすい状態として、
- 下葉が枯れている
- 鉢底の穴から根がでてきてしまっている
という状態が目に取れます。
上記の状態が見られなくとも、2年以上植え替え(お引越し)をしていないようであれば根は鉢の中に回っているので植え替えのタイミングになります。
一回り大きな鉢にお引越ししてあげましょう!
多肉植物の育て方 まとめ
この記事では《失敗しない多肉植物の育て方【水やり・植え替えなどお手入れのコツを伝授】》についてまとめてきました。
- 多肉植物は「春秋型」「夏型」「冬型」の3種類の生育タイプに分かれてそれぞれ育て方が違う
- 多肉植物に1番ベストな鉢は「素焼き鉢」
- 多肉植物は「多肉植物専用の土」を使用する
- 長く育てた多肉植物は植え替え(引っ越し)が必要
多肉植物は他の植物と比べて丈夫で手間もかからないため育てるのは簡単ですが、ポイントを抑えることでさらに失敗がなくなります。